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片品隊長は仕事は主に頭を使う役にまわるので、戦闘向きではない
だが隊長に必要な体術位は身に付けているので、他の隊子達より弱いなんてことはないはずだ
なのにこんな細っちい、しかも女に投げられるなんて、
片品隊長は自分に怒りを感じていた
『まさかとは思いましたが、その子に投げられたんですね』
宗はイズルに目を向けながら笑顔を作った
そしてそれを隣で聞いていたレイ(稲妻前髪)が驚いたように宗をみた
そりゃあ普通、俺が飛んできたのはこいつのせいなんて思わないよな
『しょうがないじゃん。急に眼帯取るからあ』
少女イズルは全くもーと言わんばかりに顔を歪めた
見てると苛つくな、こいつ
『えー!眼帯取ろうとしたんですか!?片品隊長。』
宗がびっくりしたのかいきなり大声をだした
『俺にそんな趣味はねえ。』
『えー。その子が嘘ついてるふうにはみえないですけど』
ちっ。こいつは勘がよすぎる
何でもお見通しって顔してるようにみえるのは俺だけか?
『結果的には取れちまったかもしれないが、おれはそういうつもりでじゃ……』
まてよ。こいつが何だか可愛いかったからなでようとしたなんて、もっと駄目なんじゃ……
言葉を途中でやめ、そんなことを考える
『違うんですか。片品隊長の趣味じゃなくて残念です。…まあ眼帯はその様なものではないと思いますが』
『宗隊長。そろそろ昼食の時間だからいきませんか?』
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