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『お前なんかな、一生アリと仲良くしてろよ。』
少女は顔を下から覗かせてメンチをきるようにいった
『なんだとこのやろー左目の眼帯とっちゃうぞ。ほらとっちゃうぞ』
少女は左目に黒い眼帯をしている
それをわざとらしく掴んでとろうとしている
隊長たちは、少女の左目はケガをおっているんだろうと思っているので、それみせてもつれーのはお前だろ、と思っていた
ただ一人を除いて
眠たそうにしていた青年は真剣な顔になって少女をみていた
…?何か違和感が。
青年は少女の何かに気づいたようだった
もっともその何かが分からずに違和感があった
『勝手にしやがれ』
少年は怒りMAXなので少女に気をつかう余裕などない
『あっ言ったな、知らないよ?後悔しても知らねーぞ?』
少女が眼帯を取ろうとしたその時だった
扉の近くに人影が。
歳を重ね、威厳が強そうな恐い顔に白い特効服を羽織り、その胸には金色のバッチがついている少女の手が止まる
『に゛ゃ叔父ぃちゃん』
少女がゲッとした顔になった
少年と隊長達もその老人に気づいたようであった
それまでなかった存在感が一気に高まる
『イズル…眼帯はとるなとあれほど…』
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