第0弾 転生

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いきなりだが、 『この世界はいつだってわがままで理不尽な選択を迫り、それが現実として連綿と続いてく』 俺は今、某ゲームのそんな台詞を思い出していた。 決してそれは避けられないものであり、ゲームと現実…… 現実では非常に希なのだろうが、殆どそれは変わらないものなのだと思う。 何故今俺がこんなことを思っているかというと…… 自分の命と友人……いや、他人の命のどちらを取るかという選択を迫られてるからだ。 たしかに、さっきと同じゲームの台詞で 『生きることから逃げるな』 というものがあるが、どうしようもないときはどうすればいい? ゲームは必ずしもとは言わないが、だいたいがハッピーエンドへ繋がる。 だが現実は違う。 時には理不尽な選択…今回は自分と他人、どちらかの死を迫られ、そのどちらかを選び、その死んでしまった者の家族にも、 生きたほうを許すか、それとも許さないか。 という選択を迫られる。 このように、理不尽な選択を迫られるのだ。 それが連綿と続く。 これが現実。 そして俺は最後に「気にするな」と言う言葉を残し、友人を助けた。 今更だがこれが走馬灯というものなのだろう。 そう思った瞬間に俺の意識は途絶えた。
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