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いきなりだが、
『この世界はいつだってわがままで理不尽な選択を迫り、それが現実として連綿と続いてく』
俺は今、某ゲームのそんな台詞を思い出していた。
決してそれは避けられないものであり、ゲームと現実……
現実では非常に希なのだろうが、殆どそれは変わらないものなのだと思う。
何故今俺がこんなことを思っているかというと……
自分の命と友人……いや、他人の命のどちらを取るかという選択を迫られてるからだ。
たしかに、さっきと同じゲームの台詞で
『生きることから逃げるな』
というものがあるが、どうしようもないときはどうすればいい?
ゲームは必ずしもとは言わないが、だいたいがハッピーエンドへ繋がる。
だが現実は違う。
時には理不尽な選択…今回は自分と他人、どちらかの死を迫られ、そのどちらかを選び、その死んでしまった者の家族にも、
生きたほうを許すか、それとも許さないか。
という選択を迫られる。
このように、理不尽な選択を迫られるのだ。
それが連綿と続く。
これが現実。
そして俺は最後に「気にするな」と言う言葉を残し、友人を助けた。
今更だがこれが走馬灯というものなのだろう。
そう思った瞬間に俺の意識は途絶えた。
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