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一日が終わった。
なぜだろう。
高校二年になってから一日が終わるのが早く感じる。
いつしか担任がいっていた。
『青春は今年で終わりだ。』
青春なんて僕には関係ない。
僕はずっと一人でいいんだ。
一人で、一人で。
『ねぇ。』
振り向くと、
──転校生がいる。
『名前なに?』
聞こえないふりをする。
『あ、シカトしてる。』
シカトしてますが何か?、と開き直って歩き出す。
『ねぇ。』
腕を捕まれる。
僕は口をあける。
『何ですか?』
『ちょっと来な。』
彼女にそういわれると僕は腕を引っ張られる。
僕はその時はじめて気づいた。
彼女が僕に触れた女子1号だ。
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