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「ふん、ドベがいくら頑張っても所詮ドベだろ」
今まではナルトに向かっていたサクラの視線が、黒髪の青いシャツの少年に向かう。
その目は険しい。
ツカツカと少年のところへ向かうと、ダン!と手を机についた。
「今のは聞き捨てならないわね、サスケ君」
もういっぺん言ってみろ、そう目で語るサクラに、柄にもなく気圧された。
「さ、サクラちゃん!何やってんだってばよ」
「だってナルト・・・」
「女に庇われて情けねーな、ウスラトンカチ」
キレた。
「ナルト放して、こいつ一発殴んなきゃ気が済まない」
「卒業の日に問題起こしてどーすんだよー!」
「だーれがウスラトンカチだって?もっぺん言ってみろこの団扇野郎!!」
うわぁ、とみんな思った。団扇って。思いっ切り服のトレードマークじゃないか。
サスケもピシッと固まった。今まで、同年代の女の子に『野郎』呼ばわりはされたことなかったし。
「・・・いいだろう、喧嘩なら買ってやるぜ怪力女」
「はっ、後悔すんなよ団扇野郎」
喧嘩勃発かと思いきや。
「お前ら何やってんだ?」
「イルカ先生!!」
担任、登場。
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