サクライロ

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心配させてごめん、と。あと、巻物盗んでごめんなさい。 かなりしょんぼりしているナルトに、ヒルゼンは頭をポンポンと叩いた。 「なぁに、ナルトは利用されただけじゃ。極端に言うなら、『サクラを喜ばせることが出来る』という、術にかかった状態。真犯人は拷問部隊に渡したし、巻物は返ってきたんじゃから問題ない」 「じいちゃん・・・」 うりゅ、とナルトの目が潤んだ。 「ナルトも反省したし、帰ろっか!」 「うむ。じゃあイルカ、送ってやれ」 「オレですか」 ナルトの家に向かう途中、サクラが不意に立ち止まった。 「サクラちゃん?」 「・・・ナルト」 「うん?」 「あたしね、ミヅキ先生がナルトを利用したってわかった時、殺してやろうかと思ったの」 「え"」 「でもね、それじゃ拷問が出来なくなるって冷静になって、殺すのはやめたの」 「ナルト、私はナルトが無事ならそれでいいの」 「私を喜ばせるために、ナルトが罪人扱いされるのは許せない」 「だから、もう私の傍を離れるんじゃないわよ?」 ・・・ん? なんで今の流れでその台詞? イルカの疑問も何のその、純真無垢なナルトは『おう!わかったってばよ』と元気に頷いた。 「・・・なんでサスケ君と同じ班なわけ」 「・・・ちっ」 「なぁ、なんでサクラちゃんとサスケ、仲悪いんだ?」 お互い、同じ班であることを嫌がっていた。 END
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