もしも12歳ナルトと16歳ナルトが入れ替わったら

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不機嫌そうな、何か諦めたような。 そんな声の主は、煙が出る前のナルトよりも、随分背が伸び、顔立ちも大人に近付いていた。 「ふむ、じゃあナルトは3年くらい未来のナルトって訳ね」 「そーみてーだな・・・ははっ、このメンバー懐かしいってばよ」 緊急事態発生したから休憩にしよっか。カカシの一言で、7班は木の根本に座って状況整理していた。 「サスケもいるし、サクラちゃんもちっちゃいし・・・カカシ先生、本だけ変わったな」 「あ、わかった?」 「でも相変わらずつまんねー本だなーー・・・」 胡座をかいているナルトを、サクラはちらちらと見ていた。つい先程まで自分より小さかったナルトが、わずか数年でこんな変貌を遂げるなど思ってもみなかったのだ。 何気にサスケもちらちら見ている。 「つか、いくら時空間忍術っても、時間を超えて旅行できるもんなのか?」 「んー・・・先生の技は瞬間移動みたいなもんだったけどねぇ」 「まあいっか」 『いいのかよ!』 数10分後、庭掃除を終えたカカシ班は、意気揚々と報告に向かっていた。 成長したナルトの影分身により、作業時間は大幅に短縮。実質2時間もかからなかった。
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