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不機嫌そうな、何か諦めたような。
そんな声の主は、煙が出る前のナルトよりも、随分背が伸び、顔立ちも大人に近付いていた。
「ふむ、じゃあナルトは3年くらい未来のナルトって訳ね」
「そーみてーだな・・・ははっ、このメンバー懐かしいってばよ」
緊急事態発生したから休憩にしよっか。カカシの一言で、7班は木の根本に座って状況整理していた。
「サスケもいるし、サクラちゃんもちっちゃいし・・・カカシ先生、本だけ変わったな」
「あ、わかった?」
「でも相変わらずつまんねー本だなーー・・・」
胡座をかいているナルトを、サクラはちらちらと見ていた。つい先程まで自分より小さかったナルトが、わずか数年でこんな変貌を遂げるなど思ってもみなかったのだ。
何気にサスケもちらちら見ている。
「つか、いくら時空間忍術っても、時間を超えて旅行できるもんなのか?」
「んー・・・先生の技は瞬間移動みたいなもんだったけどねぇ」
「まあいっか」
『いいのかよ!』
数10分後、庭掃除を終えたカカシ班は、意気揚々と報告に向かっていた。
成長したナルトの影分身により、作業時間は大幅に短縮。実質2時間もかからなかった。
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