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「よーし、今日はナルト頑張ったからラーメン奢ってあげちゃおっかな?」
「マジ!?」
「あ、ズルイ!先生、ナルトだけですかぁー?」
「あー、君らにも奢ってあげるから」
「やっりい!」
「・・・ふん」
何だか注目を浴びながら一楽に行く途中、金髪のロングヘアーの少女を見つけた。
「いの」
「あら、サクラ・・・サスケ君!と・・・」
「あれ、ナルト」
「・・・は?」
いの、目が点。
サクラから事情を説明されたいのは、なるほどといったように手を打った。
「ナルト、随分背伸びたわねぇ」
「だろだろ?向こうでも、サクラちゃんより身長高いんだってばよ!」
「女子と比較すんなよ・・・」
ニシシ、と笑うナルトは、顔立ちは変わっていても笑顔は全く変わらなかった。
タイムトラベルの記念に持ってけと渡された(明らかに手近にあったものを引っつかんだだけの)花束?を抱えて、火影室に向かった。
軽くノックし、返事が来るのを待つ。一瞬後、低めの女性の声がした。
「失礼します」
「カカシか。任務報告はどうした?」
「いやぁ、実は・・・」
苦笑するカカシの後ろにいる人物を見て、綱手は目を見開いた。
「ナルト・・・か?」
「へへっ」
「・・・どういうことだ。説明しろ」
「実はですねー・・・このナルト、3年後のナルトなんですよ」
「は?」
「任務中にいきなり煙に包まれて、晴れたと思ったらこれです」
はぁ、と綱手は息を吐いた。
「ナルト、お前はホントにトラブルメーカーだな」
「いやいや、今回はオレのせいじゃないってばよ」
「3年後の綱手様に、時空間忍術の実験体にされたそうです」
「・・・」
今度はあたしが原因なのか。
またもや溜め息をついた。
まあ来ちまったもんはしょーがない、解決策考えるからそれまで任務でもやってろ。
原因である綱手は、ナルト及びカカシ班にそう告げて執務を始めた。
「はいこれ、次の任務ね」
「どれどれ?」
「『行商人の護衛』?・・・なんか、また途中からランク違いの任務になりそーな予感」
今までの経験から推測したナルトの勘は、当たることになる。
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