もしも12歳ナルトと16歳ナルトが入れ替わったら

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周りには、人、人、人。 それも、ただの一般人ではなく、恐らく抜け忍。 身のこなしから見るに、多分中忍クラス。 『行商人の護衛』Dランクから、『護衛兼、抜け忍との戦闘』Bランクへと変わった瞬間だった。 「あああもー、なんでこーゆー勘は当たるかなー!」 「文句言える余裕があればだいじょーぶ。っと、サスケとサクラは護衛に回って」 「は、はい!」 「ああ」 クナイを一閃し、大声で自分の勘を歎くナルト。見事な膝蹴りを敵の鳩尾にぶち込んだカカシは、依頼人達を庇いながら飄々と言った。 「そりゃ勘は鋭い方がいいけどさぁ!オレの人生、ランクが途中で変わる任務が何回もあったんだってばよ!」 「あらあら」 「だーもう!お前らマジうぜぇ!先生!一気に片付けていい!?」 「や、もちろんいいけど」 「影分身の術!」 ボボボン、とナルトが10人に分散する。そのうち5人の右手には、圧縮されたチャクラの塊が。 「螺旋丸!!」 イライラとストレスの螺旋丸をモロに喰らった抜け忍達は、成す術もなく、空の彼方へ消え去った。 「いやぁ、ナルトも随分と強くなったねー」 「おう!エロ仙人に修行つけてもらったり、色々あったからな」 一瞬。ほんの一瞬だけ、悲しげな表情をしたナルトに、カカシ以外は気付かなかった。 END
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