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普段は、眼球の創造なんて一瞬でできるものだが、今は魔法陣の中にいるためか、どうしても時間がかかってしまう。
少し時間が経つと、瞼の裏側に何かが触れる感覚がした。
どうやら眼球は元通りになったようだ。
その感覚を確かめるように、ゆっくり目を開ける。
狭い魔法陣の中で伸びをするように翼を広げ、部屋を見渡す。
向かい側の壁には、あの忌々しい小僧がもたれかかっている。俺が与えたダメージのせいだろう、左手付近に大量の血痕を残し、気を失っている。
…ああ、今すぐにでも喉を掻き切って、食い殺してやりたい。
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