序章~過去~

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「わ、分かった。 金ならしっかり出す。 だからナイフなんて早くしまってくれ」 家主の男は怯えながらも、一歩近づいた。 「よ、よし。 早く取りにいけ。 騙すんじゃねえぞ。 ちょっとでも怪しい行動をとってみろ。 喉元をプシャリだぞ!」 強盗は興奮気味に話しながらもナイフをおろした。 「あぁ、分かってる」 少しだけ安堵の表情を浮かべて家主の男は先ほど恐怖の現場と化したリビングを妻と息子を残して離れた。
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