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ある日。泉水のクラス。
それはいつもと何一つ変わらなかった。
ふざけ合う男子。
群がる女子。
そして…
もう言わなくてもわかるだろう…
「あっれぇ?
ゴミ箱に教科書捨ててあるんだけど。」
あの3人だ。
泉水は足早に
ゴミ箱へ近づき教科書を拾った。
『キモいんだよブス!消えろ!
死ね死ね死ね………』
教科書を塗りつぶすかのように
黒い太いペンで書いてある。
そんな風に、
いつもあっていることが
今日もこの教室で行われていた。
「………やはり…
やるしかありませんね。」
廊下から泉水の教室を覗いていた
暮ノ宮学園、学園長はそう呟いた。
「が…学園長。またそんなパーティードレスのような派手な服を着られて…」
教頭が通りすぎ際に
言い放った。
「あら教頭。……これですか?
趣味ですのよ。」
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