Scene.2

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「なんだよ。てめぇ何見てんだよ?あぁ?」 「見て…ないです…。」 金髪にピアスを何個も開けて ネックレスをジャラジャラつけて肌は日サロのせいで黒かった。 この人は私の兄なんかじゃない。こんな人知らない。 逆らってはいけないんだ。 「あ゙ー!!なんかムカつくわ!てめぇの顔!」 ――…ガンッ 私は思いっきり拳で顔を殴られる 「―ッ!いッ…たい…」 口の中は血の味でいっぱいになる瞳からは涙が溢れてきた。 だけど、必死に堪える。 泣いてしまうと“イライラ”すると言われ余計に殴られる。 前に経験があった。 「わかったら、俺を見るんじゃねぇよ。クソが。」 「……ごめんなさい。」 「お姉ちゃん…!!」 「由梨ダメ!!部屋に行ってて!お姉ちゃんも後から行くから!」 「…でも…でもお姉ちゃん…」 由梨はまだ小学5年生。 兄の荒れていることにあまり理解できていない。 「うるせぇガキどもが!!」 ――――ドカッ!! .
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