2人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだよ。てめぇ何見てんだよ?あぁ?」
「見て…ないです…。」
金髪にピアスを何個も開けて
ネックレスをジャラジャラつけて肌は日サロのせいで黒かった。
この人は私の兄なんかじゃない。こんな人知らない。
逆らってはいけないんだ。
「あ゙ー!!なんかムカつくわ!てめぇの顔!」
――…ガンッ
私は思いっきり拳で顔を殴られる
「―ッ!いッ…たい…」
口の中は血の味でいっぱいになる瞳からは涙が溢れてきた。
だけど、必死に堪える。
泣いてしまうと“イライラ”すると言われ余計に殴られる。
前に経験があった。
「わかったら、俺を見るんじゃねぇよ。クソが。」
「……ごめんなさい。」
「お姉ちゃん…!!」
「由梨ダメ!!部屋に行ってて!お姉ちゃんも後から行くから!」
「…でも…でもお姉ちゃん…」
由梨はまだ小学5年生。
兄の荒れていることにあまり理解できていない。
「うるせぇガキどもが!!」
――――ドカッ!!
.
最初のコメントを投稿しよう!