Scene.2

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私は、由梨を庇った。 お腹を強く蹴られて勢いよく倒れる。壁に頭も打った。 視界がクラクラして お腹がズキズキと痛む。 「なに庇っちゃってんの?ババァも見てるだけで何もできやしねぇ。はっ!笑える家族だな」 そう吐き捨て兄は家を出ていった。 「摩耶!!…ごめんね…私がしっかりしてないから…こんな…。」 「お母さん、いいから由梨をお願い。私、病院行ってきてもいい?」 「なら…私も一緒に……」 「あの人がもし帰ってきたら?由梨が危ない。だから家にいて。」 私はお腹をさすりながら 病院の方へ向かった。 .
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