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私は、由梨を庇った。
お腹を強く蹴られて勢いよく倒れる。壁に頭も打った。
視界がクラクラして
お腹がズキズキと痛む。
「なに庇っちゃってんの?ババァも見てるだけで何もできやしねぇ。はっ!笑える家族だな」
そう吐き捨て兄は家を出ていった。
「摩耶!!…ごめんね…私がしっかりしてないから…こんな…。」
「お母さん、いいから由梨をお願い。私、病院行ってきてもいい?」
「なら…私も一緒に……」
「あの人がもし帰ってきたら?由梨が危ない。だから家にいて。」
私はお腹をさすりながら
病院の方へ向かった。
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