ぷろろーぐ

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「さて、困りましたね……」 ぷるん、ぽよん。 「私とした事が、術式を組み間違えるという失敗をするなんて」 ハァ、とため息を付くを付くのは、やや長めの水の色をした髪の男性。 その目の前で、まん丸な目と三角のかわいらしい口のついた、赤色のゼリーっぽいような塊が弾んでいる。 「誰にだって間違いはあるッス。カンナギ先輩も気を落とさないで欲しいッス」 その塊は、かわいらしい口を必死に動かして言う。 カンナギ先輩は、その塊を撫でる。 「まさか、オルタ君をスライムにしてしまうなんて……」
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