僕はただの一生徒だったのに

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「……あれ?」 魔術で貫かれたのに、体に痛みは全く無かった。 でも、何だか地面が近い様な……。 ドォン!! 一斉に、10個の爆風が上がる。 先輩が爆発系の魔法を同時に10個唱えたらしい。 あれ? じゃあ、さっきのは……。 「オルタ君!」 先輩が走ってくる。 その表情に余裕は無い。 「一体どうしたんスか?」 「それが……」 先輩が、魔術で鏡を召喚し、僕の前に置いた。 「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」 僕は絶叫した。 鏡に映っていたのは、僕の顔でなく赤いスライムだった。
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