プロローグ

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高明自身も物心ついた時から、他人には見えない「誰か」が見えていた。 それを他人に話しても、誰も信用しない。それどころか、頭がおかしい人とかかわいそうな人を見る目だった。 ましてや、実の親も困った顔をして、嘘つきを見る目で接してきた。 他人と協調したい彼は、幽霊などを見えても見ないフリをして、長い間生きてきた。 何があってもボロは出さない。幽霊なんて迷信、気のせいと心に押し付け、否定していた。 彼は彼自身を変な人と見てきた人間に成り下がろうとしていた…
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