誓い

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ずっと、夢見ていた。 一生に一度着るか着ないかというほど正装を身に纏い、俺はいまここに立っている。 隣を見ると、同じく正装した新婦。 俺達は今日、結婚する。 ずっと、言いつづけてきた言葉。 お前が悲しんでいるとき、苦しんでいるとき、泣いているとき。 ずっと言いつづけてきた。 言い聞かすように、諭すように。 「お前を、この先一生愛しつづける。」 恋愛に臆病になっていたお前は必ず否定していた。 一生続く想いなんてない、と。 好きは、裏切る言葉だと。 なんとでもいえばいい。 俺はお前を裏切らない。 そしてこの日、はじめて答えてくれた。 ずっと聞きたかった答え。 求めつづけた一言。 ただその一言が聞きたくて。 「私も、愛してる。一生幸せにしてください。」
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