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「あれ、瞳」
竜は少し驚きながらも声が聞こえた方を振り向くと女子生徒をいた。
「沙羅」
「どうした、今日も休みかと思ってたよ」
「ちょっとね…それよりもね、沙羅とうとう旅人が来たんだよ…」
瞳は少しうつむきながら竜の方を見つめながら言った。
「とうとう来たんだ…いらっしゃい」
沙羅は竜を見て少し辛そうに言った後すぐに笑顔になった。
「沙羅後頼んでも良い早く先生の所に行かなきゃいけないから」
「うん、解った任せて」
「ありがとう沙羅」
瞳は少し足早に校舎の中に入って行った。
「あっ、いろいろ教えてくれてありがとうって聞こえてないか…」
竜は言った後少し愕然としながら瞳を見送った。
「さてと…どうやって入るかを考えなきゃな…自己紹介まだだったね、私は永井沙羅よろしく」
「ああ、よろしく俺は竜…黒木竜だ」
沙羅が先に挨拶をするとつられるように竜も挨拶をした。
「もう少ししたらバス通学の人達がみんな来るからそれにあわせて入ると見つからないと思う…けど…旅人だって解れば先生方も理解してくれると思う」
沙羅は少し考えながら言った。
「旅人だって解るとどうして大丈夫なんだ」
竜は沙羅の言葉に疑問を感じて聞いた。
「それは…」
「碧が決めたルールの1つだからだよ」沙羅が少し言葉につまって居ると右手首にブレスレットを着けてこの中学校の制服を着た女子生徒がいつの間にか居て言った。
「雪…」
「沙羅姉…久しぶり元気だった…」
雪と呼ばれた女子生徒は少し影を落とすような笑顔で沙羅を見つめた。
「うん…雪こそ大丈夫なの」
「碧に直してもらったからもう平気」
「そう…なら良いけど…」
沙羅は少しうつむきながらも優しく微笑んで言った。
「あの…」
竜は話に着いていけずにただだ2人を見つめて居たがだいたい話が終わったと思って声をかけた。
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