鈴の音と神隠し

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――――――――――― あれから何時間経っただろうか。 俺と少女とおばあちゃんは色々な話をした。 そして、 「俺、そろそろ帰ります。」 俺がそう言うとおばあちゃんは、 「おや、もう帰るのかい。どうせだから泊まっていかないかい?」 と言ったのだが、 俺はこれ以上好意に甘えてはいけないと思い、 断ろうとした。 すると、おばあちゃんは腕を、少女は足を掴み 「「お願い、行かないで(おくれ)」」 掴んでいる手はとても冷たかった。
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