音楽室。

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目にためていた涙がこぼれ落ち、溢れ出してきた。 泣きじゃくっている僕を、ジュンス先輩は優しく抱きしめてくれた。 僕が泣き止むまで…。 ―――少しして落ち着いてきた僕は、ジュンス先輩に向き直り、目を見て話した。 「僕、男の人を好きになったんです………」 ジュンス先輩を見ると、真剣だけど…どこか優しい感じで僕の話を聞いていた。 「だから…みんなに言ったら、気持ち悪いとか…軽蔑されるかなっ…て………」 「なぁんだー、そんなことかぁ。」 「なっ!?そんなことって!!」 こっちは真剣に悩んでたのに…!! 「あ、ごめんごめん。…でも、いいんじゃない?男だろうと女だろうと、好きになっちゃったんだから。仕方ないじゃん!!」 そうですけど…… 「それに、ジェジュンだってユノのこと好きじゃん。」 だって…… 僕は少し俯き小声で言った。 「あの人は…男とは思えないほど綺麗で…可愛いし…。でも僕は……」 可愛くもなければ…綺麗でもない…。 「なぁに言ってんのー!!チャミは十分可愛い!!」 今まで言われたことがない言葉に、恥ずかしくなった。 「そっ…んなこと……ッ!!」 あー!! 恥ずかしい!! 僕今たぶん…いや、絶対顔赤い…!! 「ほらぁ!!そーやって、照れた顔とかもちょーー可愛い!!」 「うっ……うるさい!!」 さっきまでの暗い感じの空気が嘘みたいに、今はすごく明るくなった。 「あははッ。怒んないでよー、誉めてあげてるんだから!!ほーんと、チャミは素直じゃないなぁ」 ホントに…この人の笑顔には救われる…。 「たまにはそうやって、素直に誰かに甘えた方がいいの!!全部僕になんて言わないから。ジェジュンだってユノだって、あぁ見えてチャミのこと心配してるんだから!!」 .
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