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――そんな話をしてるうちに、昼休みはあっという間に過ぎていった。
「あっ、ユノ!!次、移動教室だよ!!」
ジェジュン先輩の言葉で3年生のふたりは早足で教室へ行った。
「じゃーねー…。」
そんなふたりを見送るように、手を振ってるジュンス先輩…。
この人は教室に行かなくていいんでしょうか……?
そんなことを思っていたら、突然僕の方を向いてきた。
「……なんですか…?」
「…チャミって…好きな人とか、気になる人とかいないの?」
突然の質問に僕は唖然…。
「な、何を急に…?」
「いやぁー…だってー、チャミってそういう話してくれないじゃん…?だからー、なんとなく…気になっちゃって!!」
だからって…なんで今…?
「べつに…いないですよ。」
「…嘘だね。チャミって、嘘が下手だよねー!!」
なんで…?
なんで…急にそんな…?
僕はいたいとこを突かれ、黙って俯くしかできなかった。
「…………。」
「やつぱり…いるんだねー?なんで黙ってるの?僕に知られたくなかった?」
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