アマンド・ショコラ

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「君はもう俺のだって言ったよね」 言葉を失っている私に優しいキスが舞い降りた。 今までの私なら文句のひとつも言って突き飛ばすところなのに、なぜか佐伯さんにはそれが出来ない。 煩い心臓の音を聞きながら、佐伯さんの胸に頬を寄せる。 「私、重いですよ」 「喜んで」 「逃げたくなるかもですよ」 「俺が逃がさないから」 .
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