アマンド・ショコラ
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「気づいたんなら開けてよ」 悪態を吐きながら入り、扉を閉めた。 すると、佐伯の腕が伸びてきて、ギュッと抱き締められ、背中で鍵が掛かる音がした。 「おかえり」 耳元で囁かれたら、一気にイライラからドキドキに変わる。 「ち、ちょっと……」 胸を押し返そうにも力では敵わない。 「ちゃんと鍵使って欲しかったから」 .
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