影の脇役と巻き込まれ

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まぁなんというか俺のスーパー月島サンシャイン頭脳で描いていた展開になって正直ホッとしている。 簡単にその展開を説明すると、あいつ主人公。俺脇役。脇役ピンチ。なんだかんだで颯爽と助けにくる。んー、こんなところかな。 なので俺は時間稼ぎのためにペラペラと悪人染みたことを喋っていたのである。 口から先に生まれた男を言われていなくもない俺に隙はなかった。 春風の主人公パワーにも隙はなかった。 いやーよかったよかった。そろそろ観衆の視線が痛かったところだった。 目立って仕方ない状況で気が気でなかったんだ。 正直主人公様々である。 「そうかー。お前さんの策にやられ込まれたっちゅう訳やな」 納得顔を俺に向ける紫リーゼントは、一本取られたわー、と後頭部をポリポリ掻くとニヤリと擬音が付きそうな表情に変え、 「でもこちとら最初からそちらさんに用があったんや。手間が省けて儲けもんやで」 「お前達僕の友達に何してんだ!」 いやいや、イケメソ君や。いつからワタクシとあなたは友達関係になったのでしょか。ワタクシの記憶にはそんなシーン一度も覚えがないのですが。 「まぁなんでもええやん春風颯人。お前さん強いんやって? ワイらの業界では結構有名やで」 息切れを調えたイケメソのわけわかめ発言に突っ込みを全力で入れようとしたとき紫リーゼントは手下らしき一人に俺を羽交い絞めにさせる。 「戦争や。拒否は……まぁしてもええよ。したらお前さんのダチがどうなっても知んけど」 「くっ、月島君を離せ!」 あら、不思議。 俺いつの間にか人質だわー。 怖いわー。
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