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―――――――。
ピーーーーーーッ
前半終了の笛が鳴り響くと共にコートの脇にそれていく選手達。
俺は近くの壁に背を預けて座った。
前半は……うんまぁ、あれだな。10―27と予想外に点差が広がった。
三柳(?)君も他の3名の人達も決して下手ではない、むしろ上手いとも言える動きを見せていた。
だが、相手の運動神経はそれを超す。プロバスケ選手顔負けの、山ピーもビックリの動きだった。
あれは予想外だよ。
俺の予想なら接戦で脇役が追い詰めて、最終的に主人公がブザービート決めて相手が勝ちだったのに……。
まぁ、それでも俺はコートの隅でずーっと傍観していたけどな。
事実、4対5で戦ったのだからあいつらむしろ大健闘じゃね?
後半は寝てようかなーと考え始めた俺の隣に坪倉(?)君が腰を降ろして一言言ってきた。
「力を貸……」
「断る」
とりあえず、予測は出来ていたので言い切る前に断っといた。
「いいじゃねぇかぁぁ!?俺達に協力してくれよぉぉぉ!!?」
だが、下田(?)君はめげずに俺の肩を揺らしながら懇願してくる。
ちょっ、脳が揺れる。
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