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俺は三代(?)君に頼んでジャンプボールをやらしてもらうことに。
「でも大丈夫か?相手はあの颯人だぞ?」
一般平均身長より少し高い俺が推定180以上ある春風に勝てないと思ったからこその言葉だろう。
「心配ない。お前の方向にボールを飛ばすからすぐに俺に渡せよ」
それだけを言い残し俺はさっさとセンターサークルに向かった。
湯川(?)君はここまでデカイことを言った俺に期待しているのか何も言わずに行かしてくれた。
新参者に仕切られてるんだからもっと文句とか言ってくると思ったのに……、なんか意外。
まぁ、それほど追い込まれているってことだな。
「おっ、月島君。やっとやる気になったの?」
前半中、まったくやる気を見せなかった俺にずーっと挑発していた春風。
だからなのか嬉しそうに笑みを浮かべながら俺にそう言ってきた。
「やる気はない。だが、勝つ気はある」
そう全てはメロンパンの為に…。
「ふふっ、楽しみだ」
笑みを漏らした後、すぐに顔を引き締めた春風は真剣そのもの。
うっわ、やる気満々じゃん。
そして、審判から試合再開のホイッスル。それを聞いて多少集中。
ホイッスルと同時に後半もこの美男美女達の半端ないプレーに期待してか体育館が歓声に包まれる。
そんな中、審判の手からボールが離れ、後半が始まった。
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