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それは高校二年生の春、つーか5月。
いろいろあって俺は今の自分のキャラ的位置が面倒くさくなった。
「という訳で親父。俺、誰も俺のことを知らない街の学校に転校するから金と住む場所と転校先の学校を要求する」
「うん、いいよ」
1分もかからずに親父の了承を得た俺は思った。
放任主義バンザイ、と。
その5分後、親父に住む場所と学校の書類を受け取り、家を出る俺だった。
親父から貰った書類に目を通していくと、住む先は隣の県にある広瀬市というところらしい。
そして、学校は晴武学園という……らしい。
まぁ、どんな学園でもいいや。
俺の悩みが解消されるならどこでも、な。
俺は…月島一平(ツキシマ イッペイ)は、この晴武学園の高等部で第二の人生を歩むんだ。
そう、
目立たない影的な存在で……。
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