影の脇役と巻き込まれ

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ーーーーーーーーーー。 期末テストが終わり本格的な暑さで夏を実感してきた今日この頃、グランドでは野球部が夏の予選に向け最終調整のため気合が入っている練習が伺える。 他の生徒達は今に来る夏休みに期待を含ませながら各々で過ごしていた。 それは俺も変わらない。 この夏はポケモン廃人に化すと決めているので、今のうちに夏休みの宿題を消化しているのがここ最近の日課である。 衣替えを済ませているがまだまだ暑い。日ざしを受け、止めどない汗を流しながらのんびりと自宅へと歩んでいた。 ……だが聊か暑すぎる。 やばい、地球温暖化やばい。 まだ7月中旬といっても異常な暑さである。なんかこう関取さんが近くにいる蒸し暑さのようなーーー 「ああああの、こここの男をしし知らないかでゴワスか?」 ……いた。もろ背後にいた。目測体重100キロ以上の巨漢な男が尋常じゃない汗垂れ流しながら後ろにいた。 そして、そいつの手には汗べったりの写真が握られていた。手汗パネェ。 なんか目にしみる写真を見つめた後、俺はめっちゃいい笑顔をその関取さんに向け、 「知らないです。そんな見るからに主人公じみた爽やかイケメソ超人なんて俺は知らないです」 「ななななんでそんな説明口調なのかは疑問だけどしし知らないならいいでゴワス」 そういうと、関取さんは地響きとともに俺の前から遠ざかっていくのであった。 あの人キャラ濃かったな。
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