諦めた影キャラ

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土日ならこのままベッドで二度寝だが今日は平日。 遅刻するのは嫌なので仕方なく筋肉痛で痛む体を無理矢理起こす。 俺、意外と真面目。 まぁそんな訳で無駄に広い部屋に移動し、戸棚から買いだめしていたメロンパンを取り出す。 寝起きでボーッとした頭はメロンパンの力で完全に覚醒。 俺はメロンパンを頬張ったままスウェットから制服に着替えた。 ここまで5分。 顔洗いと歯磨きを適当に済まし、教科書類を学校に置き去りにしているため安仁屋君並みにペチャンコ状態のカバンを持ち、イヤホンを装着。 そして、家を出た。 ホームルームまで後20分。先程も述べた通り、ここから学校まで10分で着くため、かなりの余裕がある。 余裕を持っての行動。 俺、意外とm(ry 歩いて少し経つと同じ制服を着た生徒がチラホラ現れる。 すると、俺は辺り一面様々な方向から視線を感じた。 横目でチラリと感じた方向を見ると視線の発信者は全て同じ高校の生徒。 ……やっぱりな。恐れていたことが起きてしまった。 こうなった原因は昨日の球技大会。負けはしたもののイケメン超人と呼ばれた春風颯人とその他諸々を追い詰めたのだ。 流石にあれだけ観客の前でそれなりのことをしたんだ。その日に噂が広まり、こうなるのは当たり前だろう。 予想は出来ていた。だから、昨日保健室から目覚めてからずっとこうならないでくれと神様に祈っていたのに……。 俺は深いタメ息を吐き、どうやってこっから影キャラに持っていくかを考えた。 昨日はずっと祈っていたからな。思案する暇がなかったんだよ。 まぁ仕方ないことだ。祈りは効かなかったから無駄な時間になってしまったけど……。
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