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「着い…ちゃった。」
キョロキョロと周りを見渡しても誰もいない。
どう見ても薄暗くて怪しい通りだもん。
そう、あたしがいるのはラブホテル街。
その時、横から一台の車が出て来た。
ドキッとしてとっさに顔を隠した。
手の隙間から見えたのはあたしと同い年ぐらいの男。
通り過ぎてくれると思っていたが、なぜか車は止まった。
心拍数が一気に上がって、本能が危険を察知し、逃げようと思った瞬間――
「真結子ちゃん?」
知らない声に身体の動きが止まった。
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