70人が本棚に入れています
本棚に追加
車の窓が開き、確かにそう呼ばれた。
パッと見ると、やっぱり同い年ぐらいの男だった。
初対面で名前も知らないのに人懐っこい笑顔をしてる。
「美優から話聞いてるよ。」
聞き慣れた名前を聞いて、少し緊張の糸がほどけた。
「とりあえず乗って?」
そう言って車の左側のドアを開けた。
車内からは香水の匂いとトランスが聞こえる。
「失礼します…。」
この場所に立ったままなのもなんだから、とりあえず言われるままに車に乗り込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!