第2話 入団

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昨日は大変だったなあ…… ふと思い返す。 今日は土曜日だ。 “魔を滅する者”という謎な組織との接触は既に昨日のことだ。 昨日の事を軽くまとめるべきか、はたまた回想に入るべきか…… ピンポーンとチャイムが鳴る。 「升。お友達よ~」 母親の呼ぶ声が聞こえた。 適当に返事して下に降りていく。 我が家は二階建てだ。 今日はブレイカー関連の事は一切ない。 なので昨日の回想に入ろう。 そしてぼくは友達と遊びに行くつもりだ。 ―――――― 「お帰りなさい、桜、重さん」 扉の前には女性が立っていた。 「そして、ようこそ“魔を滅する者”へ。人波升君」 女性は続け言う。 研究室みたいな部屋の中には人が十数人いた。 「自己紹介がまだだったわね。私は水島 楓(ミズシマ カエデ)。この支部の支部長よ」 この女性は見た目年齢がとても若かった。 だから子供がいるとは初対面なら誰も思わないだろう。 現にぼくは名前を聞いても子供がいるとは思わなかった。 「そして、そこの――桜の母親よ」 「マジですか?」 ぼくは驚いた。 この反応に水島さん(娘)は慣れているようだ。 この反応に水島さん(支部長)は嬉しそうだ。 「マジですよ、ふふ。人波君は私に子供いるとは思わなかった?」 二十歳と思いました。 「お母さん。そういうのは後にしない?」 ぼくが言葉を発する前に水島さん(桜)がこの話題を終わらせに入った。
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