第2話 入団

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「いいわよ、てかいなさい」 支部長さんはさあ座ってとぼくに言う。 「人波君、単刀直入に言うけど“魔を滅する者”へ入らない?てか入りなさい」 それがいいわと支部長さん。 やっぱりな、て顔をしているその他(ぼく以外) 拉致され簡単な話しか聞いてないぼく。 「えっ」 思わず声が漏れる。 「何か都合悪いの?」 「いや……悪くはないんですけど、“魔を滅する者”について詳しく知らないんですけど…」 横の席で居眠りし始める達磨さん。 枝毛探しをし始める水島さん。 「そんなもん単純よ。私たちの所で“魔”とされる悪魔を退治するだけよ」 「退治するだけですか……」 例えば今日の鬼面――確か小鬼≪ゴブリン≫だっけ?とかを退治するだけかな。 「退治する悪魔は今日の小鬼なんかよりも強いのが普通だからね」 ぼくの心を読んだかの様に言うのは水島さん。 小鬼より強いねぇ……めっちゃでかい鬼≪スーパーゴブリン≫みたいな? 「人を喰うような、殺すような奴が相手よ。まあ小鬼も人を殺せるけどね」 「そんなことはどうでもいいわ。入るの入るの?どっちなの?」 人を殺すようなのが基本な奴が相手なのにどうでもいいんですか…… 「てか選択肢が入るしかないんですが……」 「だから入りなさいよ」 はぁと溜め息を吐く水島さん。 ぐぅぐぅと寝息をたて始めた達磨さん。 ブレイカーに無理にでも入れようとする支部長さん。 ブレイカーに無理にでも入れられさせられそうなぼく。 ……今日はついてないな
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