第2話 入団

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「けど殺される可能性があるならなぁ……」 「だから給料いいわよここ」 「はい?」 「いやね、命の保障がない分給料がいいのよ“魔を滅する者”は。てかボケ重起きやがれ!」 「んあァ。いってーな朝かよ支部長」 「達磨さん夕方よ」 「ガチ寝ですか……」 「ゴホン、話を戻すわね。人波君、一ヶ月辺りの給料は大体こんなもんよ」 「えっ!嘘!こんなにですか!」 「お母さん、嘘つかない。それは中級か上級の悪魔を退治した時のでしょ。基本はせいぜいこんなもんよ」 「あぁー……いやこれでもそこそこ多いなー」 「はっ、升よォ俺クラスになるとそれの二倍が基本だぜ」 「マジですか!」 「達磨さんはそんなに偉かったんですか?」 「んまァな」 「うわぁ……いがーい」 「スゲー金持ち」 「桜は俺をなめてんだろ」 「話が逸れてる!私語は後でしなさい。私が人波君を勧誘してるとこでしょ!」 「はい」 「で人波君入らない?」 「入ります!」 「殺される可能性があるのに?」 「ぼくは悪魔退治を日常的にしてたんで大丈夫かなって」 「それと?」 「給料がいいから」 「うん素直でよろしい」 そんなこんなでぼくは“魔を滅する者”へ入団することになった。
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