第1話 魔を滅する者

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高校に入った。 始業式を終え帰路に着いた。 そして今日もいつもの様に怪物がこちらを見ていた。 「……今日はそんな気分じゃないんだけどな」 小さな声でボソリと呟いた。 今日の怪物は鬼の顔に手を着けた様な奴だ。 「晩御飯なんだろな」 腕を回し始める。 鬼面の怪物はこちらに向かってくる。 鬼面の怪物の方へ歩を進めた。 「グアワワワ」 鬼面の唸る声が聞こえてきた。 鬼面との距離が近付き腕を回すのを止め殴るモーションに入った。 そして右の拳で鬼面を殴る。    はずだったが “ぼくの拳は空を殴った” 何故か。 それはぼくの頬を掠め鬼面を貫いた銃弾を放った人がいるからだ。 後ろを向いた。 そこには女の子がいた。 光を受け二丁の拳銃は赤く輝いていた。
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