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高校に入った。
始業式を終え帰路に着いた。
そして今日もいつもの様に怪物がこちらを見ていた。
「……今日はそんな気分じゃないんだけどな」
小さな声でボソリと呟いた。
今日の怪物は鬼の顔に手を着けた様な奴だ。
「晩御飯なんだろな」
腕を回し始める。
鬼面の怪物はこちらに向かってくる。
鬼面の怪物の方へ歩を進めた。
「グアワワワ」
鬼面の唸る声が聞こえてきた。
鬼面との距離が近付き腕を回すのを止め殴るモーションに入った。
そして右の拳で鬼面を殴る。
はずだったが
“ぼくの拳は空を殴った”
何故か。
それはぼくの頬を掠め鬼面を貫いた銃弾を放った人がいるからだ。
後ろを向いた。
そこには女の子がいた。
光を受け二丁の拳銃は赤く輝いていた。
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