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「はい!」
手を挙げる。
水島さんはハァと溜め息を吐いていた。
「なんでしょうか?」
当てられる。
水島さんはなんで私が教育係……と愚痴ってた。
「滅武器ってなんですか?」
さっきの会話に出てきたこの言葉。言葉的に物騒過ぎるしとても気になる。
「滅武器ってのはね~。“滅力”を具現化させた悪魔退治の為の武器のことよ」
滅力……何だ?
そういえば水島さんが話してた話にそんなのがあったような……
「滅力っていうのは悪魔を滅する力のことよ」
そう教えてくれるのは水島さん。
「あらあらもう教育係が板についてきたわね桜」
支部長さんは棒読みでそう言った。
ちなみに今達磨さんは椅子でくるくる回って遊んでいた。
「お母さんは無駄口叩いてないでちゃんと説明してくれる?」
「それはアナタがしなさいよ」
教育係なんだしと返す支部長さん。
「うだうだしてるよりも見せた方が早ェだろ!」
そう言って椅子から立ち上がった。
「見てろよ、升!これが滅武器だッ!」
見れば達磨さんの手に鉄の手袋みたいなグローブが着けられていた。
――ふと思い出すのはこの前見た水島さんの二丁拳銃だ
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