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「それでアナタは悪魔をいつも殴って退治するの?」
「まあそうだけど」
「ちなみにブレイカーや悪魔についつ何か知ってる?」
「全く知らない」
彼女は溜め息をこぼした。
彼女はその美しく整った顔をより近付けてきた。
車が近付いて来た。
「端によろう?」
そうぼくは言う。
「大丈夫よ。そこに停まるから」
水島さんはぼくの手を掴んだ。
車はぼくらの目の前に止まった。
運転席から男が顔を出してきた。
「桜ァ、とっととそいつ連れて乗れ」
ゴツい丸刈りの男の人は後ろの席を指した。
「えっ……」
ぼくの頭は真っ白だ。
「ほら、行くわよ」
手をグイッと水島さんに引かれムリヤリ車に乗させられた。
ぼくには何が何だかサッパリだ。
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