第1話 魔を滅する者

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「それでアナタは悪魔をいつも殴って退治するの?」 「まあそうだけど」 「ちなみにブレイカーや悪魔についつ何か知ってる?」 「全く知らない」 彼女は溜め息をこぼした。 彼女はその美しく整った顔をより近付けてきた。 車が近付いて来た。 「端によろう?」 そうぼくは言う。 「大丈夫よ。そこに停まるから」 水島さんはぼくの手を掴んだ。 車はぼくらの目の前に止まった。 運転席から男が顔を出してきた。 「桜ァ、とっととそいつ連れて乗れ」 ゴツい丸刈りの男の人は後ろの席を指した。 「えっ……」 ぼくの頭は真っ白だ。 「ほら、行くわよ」 手をグイッと水島さんに引かれムリヤリ車に乗させられた。 ぼくには何が何だかサッパリだ。
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