第1話 魔を滅する者

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達磨さんはコッテリ水島さんに絞られている。 「まあまあ水島さんもこのくらいにしてさ、そろそろ行かない?」 と長くなる前に釘を打っとく。 「そうだぜ桜ァ。とっととしねーと支部長にどやされるぜ」 怒られている本人がのってきた。 「チッ……なら早く車を出してください」 舌打ちまでするのだから説教足りないとみえる。 それにしてもさっきの水島さんは恐かった。 達磨さんはぼくにグッジョブサインをした。 そんなこんなで車がまた動き出した。 だが、いや当然のことだが達磨さんは、よそ見運転及び片手運転禁止を水島さんに言い渡されていた。 達磨さんは不満気だ。 水島さんはそんな達磨さんを睨んでいる。 はいはい分かってますよと達磨さんは水島さんに言った。
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