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「ブレイカーや悪魔について何も知らないのよね？」
右隣にいる水島さんはぼくに確認をとる。
「お前なんも知らねーのかよ！よくそんなんで悪魔退治してたな」
半笑いながらそう言う運転手。
「まあそうですよ」
「なら支部に着くまで十分くらいだけど少し説明するわね」
そして彼女――水島桜は語り始める
悪魔とは“魔”の力を持つものたちの総称
悪魔には二種類ある
一つはこの世界のものが魔を受けその存在を昇華させたものたち
一つはこの世界とは別の世界――魔を持つものの界――魔界からこちらに来たものたち
“魔を滅する者≪ブレイカー≫”とは名が表す通りに人の持つ“滅”の力を用い“魔”を退治する組織
水島さんは昔話をするように話した。
ぼくは聞いているだけ。
達磨さんは運転しているだけ。
水島さんの声は車内に響いた。
そして車は止まった。
「着いたぞ」
そこでぼくはふと、思った。
何やってんだろう
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