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今の席はとても気にいっている
窓側じゃないから日が当たらないのは残念だけどこの際贅沢は言ってられない
くじ運の悪い私が引き当てた廊下側の一番後ろ私がこの席を気に入っているのは後ろであるというもう一つの理由…
「梅花早く早く」
休み時間教室の後ろ扉が激しく開いた
そこから身を乗り出し手を差し出したのは三つ向こうのクラスの純平だ
「また忘れたの?」
私は呆れてため息を漏らしながら机を覗き込む
「うん、また」
「今日は何!?」
「英和辞書って持ってる」
「辞書ね。持ってるよ。はい、どうぞ」
「サンキュー」
軽い調子でそういって受け取る純平。
「ちゃんと返してよね。私だって使うんだから」
「分かってるって!」
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