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それから委員会があるたびお互いなんとなくとなりに座るようになった
だからといって連絡先を知っているわけでなく放課後一緒に遊びに出るわけでもなかった
教科書を貸してと言われたら貸す
純平のことはほとんどなにも知らない
ただひとつわかっているのは純平からはいつもいいにおいがすると言うこと
爽やかで透き通るような臭い
それはまるで海のような
私は昔から海が怖くて苦手だった
それなのに携帯の待ち受けを青く広がる海へと指が設定したときはじめてじぶんのきもちがかれへとかたむいていることに気がついた
唯一の繋がりである教科書の落書き。
自分だけに贈られた手紙のような…
新しい純平を知っていけるような…
その落書きは太陽のしたで跳ねる水しぶきのようにキラキラ輝いていた
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