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誠喜side 「…宝…」 『え…?』 誠喜が驚いた顔で俺を見た…てか… 「逃げようとすんな」 俺が来て驚いたのも束の間逃げようとしやがった…俺がせっかく謝るチャンスを作ってやってんのになにしてんだ このヘタレは…はぁ… 『な、なんだよ!ため息つかなくったっていいじゃん!』 「……はぁ…」 『うー…先輩のばかぁ…』 「あー…わかったわかった!俺が悪かったから泣こうとするな」 ホント世話のかかる子供かっつーの…俺がいなくなったらどうするつもりなんだよ… 『とかいいながらまたため息ついた!もう先輩知らない!』 …いや 可愛いけどな?プイッてそっぽむきながらんな事言ってんのはすっげぇ可愛いけどな?なんで抱きついてんの? あ、所謂あれか?言葉と行動が違うってやつか? 可愛いなコンチクショー!って…違う違う!こーゆーときは抱き締めないとな! 「ごめんな?…どうした?」 『…わかってるくせに…意地悪…///』 そりゃそうだろ お前の事どんだけ見てきたか…変態的な意味も含めて!あ、うそ ごめんなさい!そこの嬢ちゃん引かないで?! 「…俺が居なくなると寂しいから今のうちに抱きつこうって…かんじ?」 『…やっぱわかってんじゃん…///』 当たり前じゃん☆てか 俺内心テンション高くね? つか表の俺と心の俺 差ありすぎじゃね?! まぁ、いいけどwww 「別に別れるつったっていつでも会えるじゃん」 うんうん!俺いいこと言った! 『でも…寂しい…』 …まぁ、俺も寂しいけどさー… 「一年後には同じ大学来てくれるんだろ?」 『一年も別れるなんて寂しすぎる!』 んー…可愛いけど さっきも言った通り学校が別でも会えるしな~… どうしよ… 『…わかった!2日に一回はデートしよ!な?それで留年出来なかった事許して?』 「2日に一回…?ホントにしてくれる…?」 『当たり前じゃん!』 つかそんな涙目&上目遣いで言われたらこう答えしかなくね?! 『へへっ//じゃあ、約束だよ?』 ぐはっ!なにその可愛い笑顔!しかも俺の服の裾掴んでる!マジ可愛い! マジ天使! 『先輩…?どうしたの…?固まってるよ…?』 「へ?あ…いや!約束な♪」 固まってたのか俺?!恥ずかしッ! 『うん//俺先輩の笑顔大好き//』 ぶはぁ…っ!やっべ まじこのまま押し倒してぇ! …どんっ… 『へ…?』
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