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董也
「いつも待たせちゃってるから今日は早めにって思ったんだけど……って2人ともなんでいるの!?」
……董也くん、優しい。
伊那
「かくかくしかじかで遅刻した田中をリンチしようと待っているんです」
……あ。もしかして、まだ田中君が来てないから2人は待ってるはず、私と董也くんはもう待つ人はいないから一緒に遊園地へ行ける。
……ここで、別れられる。
董也
「それは田中が悪いね」
だったら、すぐに行かないと田中君が来ちゃう。
明里
「と、董也くん! 私達は集まったしもう行こうよ!」
伊那
「そうですね。そろそろ行きましょうか」
……あれぇ?
明里
「す、須藤さんは田中君を――
遠山
「15分たったら置いてくって決めてたからな。田中は出会い次第殴る」
明里
「で、でも、もしかしたらケータイとかに連絡が――
伊那
「言い訳なんて聞く気はないので」
董也
「じゃあ一緒に行く?」
……こいつら、私と董也くんの大事な時間を。
ダメよ、明里。2人は董也くんの友達、董也くんは遠山君と凄く仲良いし、須藤さんはきっと遠山君が好きなんだろうから(推測)安全だし、変な考えはよそう。
……とりあえず、遊園地までは我慢しよう。
これが悲劇の始まりでした。
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