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それは数日前の出来事だった。 遠山 「水無月って、ヘタレだよな」 董也 「いきなりなに!?」 伊那 「そうですね。水無月からはヘタレのオーラが溢れ出ています」 董也 「な、なんでいきなりそんなこと」 田中 「確かに、水無月からは―― 伊那 「部外者は入ってこないでください」 田中 「え!? 俺、関係者とすら思われてないの!?」 田中はいつも通りだな。 遠山 「要するに、水無月を紹介する時に最初に思いつく言葉が《ヘタレ》になるんだよ」 董也 「ひどっ!?」 田中 「……俺の扱いもな」 伊那 「でも、私は水無月から《ヘタレ》がとれる事を願ってます。遠山は死ね」 田中 「俺は?」 伊那 「部外者です」 遠山 「そういうこった。水無月から《ヘタレ》がなくなるといいな。お前が死ね」 董也 「だから、なんで俺が《ヘタレ》前提なの!?―― ……まずい、ここでジェットコースターにビビったらきっと(荻野経由で)バレて本当に《ヘタレ》扱いされる。 明里ちゃんにもあまりそういう所は見せたくないし…… 神様! どうかここのジェットコースターはそんなに恐いやつじゃありませんように!!
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