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美佳は店の準備があるからと言って
夕方に帰っていった。
もしかして美佳は数多くいる恋人の中から私を哀れんで恋人の一人を貸すとか?
でも
でも美佳の恋人でもいいから
誰かに側にいてほしい。
夜眠れなくて、朝方に寝る。
そんな生活から抜け出したい。
次の日
ピンポーン
インターホンが鳴った。
私は寝室でまだ寝ていた。
12時・・・・。
時計を置いて玄関に向かった。
また朝方に寝てしまった。
ピンポーン
しつこいな・・・・って
まさか昨日の美佳が言ってた・・・・。
ピンポーン
私は玄関で足が止まった。
髪はボサボサ。
化粧はしてない。
短パンとTシャツだし。
ど、どうしよう。
「桜井さーん。郵便でーす。お留守ですかー。」
え?郵便?
なんだ、じゃあこの格好でも大丈夫か。
ガチャ
「なんだ、いるんじゃん。」
え?
その男は絶対、郵便局員じゃない。
長身でスラッとしてて整った顔で
美佳がよこした男だ。
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