めぐり逢い

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「起きろー坊主。こんなところで寝てたら風邪引くぞ。」 「…?」 少年はキョトンとして彼の目をじっと見た。 「どうした坊主?具合でも悪いか?」 「…さむい」 少年は裸体でいくら幼いといってもあまりよい状況ではないだろう。 「これでも着ておけ。」 彼はそう言うと自分が着ていたシャツを脱いで少年に渡す。 「坊主、父ちゃんと母ちゃんどこ行ったかわかるか?」 「…いない」 「?」 「…わからない」
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