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そんな風に思ってたある日のことだった。
小さな夜に出会ったのは。
十に満たない俺よりもさらに幼い子供。
半分くらいしかない小さな体。
なのに、その姿は闇を纏っているかのよう…いや、闇そのもののように感じた。
まるで夜の闇が人の姿を取ったかのようだと。
恐怖と畏怖をソイツに覚えた。
同時に惹かれた。
目があった一瞬だけ輝いた瞳。
すぐに闇に覆われて隠れてしまったが、確かに目にした瞳の輝き。
その闇の体の奥深くに隠された輝き。
それはまるで、話に聞く夜空と月のようだった。
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