プロローグ

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いつも通りの日だった。 学校に行って、授業を受けて、部活をしたあと、帰宅する。 そんな日常。 変化がないことに苛立ちと安堵を覚える。 矛盾した気持ちさえも日々に溶け込み、日常の一部になってしまった。 どこか別の世界にでも行ければいいのに…。 こうして馬鹿げたことを考え、願ってしまうのも、もはや日常。 そんなことを考えていたせいか、気がつかなかった自分の周りに起きている変化に。違和感に。 それはわずかずつではあるが、確実に 変わっていた。 私は感じ取れなかった。 わからなかった。
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