プロローグ

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嫌いながらも、愛していたこの世界との離別が近づいていることを感じ取ることができなかった。 残された時間はあとわずか。 刻々と近づいてくる瞬間。 あのとき、別れが近づいていることを知ることが出来たなら、どうしたのだろうか。 何事もなかったかのように、いつも通りの日常を、その瞬間まで続けたのか。 それとも、何らかの行動を起こしたのか。 今となってはわからない。 いまでも迷っている。 あのとき私が選んだ答えは、正解だったのか。 それとも間違っていたのか。 知りたいけれど、わからないままでもかまわないと思っている自分がいる。
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